ICF-5900のBFO調節スプレットダイヤル調節

何時も見ていただいて有難う御座います

感度が悪くとも全体動作が正常と確認できる機体でのみ調節が有効です

ICF-5900のBFOが動いていれば、調整の最初に455KHzBFOのゼロビートを合わせて下さい

これは594や5MHz(jjy)のセンターFSを受信して(L25)でゼロビートに合わせます

マーカー周波数(250KHz)は普通変動しませんのでそのままで良いでしょう

スプレットダイヤルの高い方の感度低下修正はBFO調節の後にしましょう

高性能の周波数カウンターを用意して下さい(無い場合は代用品は有りません)安物は使えません

CFは赤で10.7MHzでしたが、35年経過で10.79で調節しました

この機体がこれ以上の可変範囲が調節出来無かったので諦めました

カウンターでダイヤルマイナスFS=CT-11(10.94)、ダイヤルプラスFS=L21(10.64)に合わせて下さい

SW3でイメージが22.5付近に受信できますー>後にメイン目盛り合わせに活用します

最後にマーカーオンしてCT12で10.79に合わせて下さい

+100KHz 0 -100KHzで高感度の変化が無くなれば調節は成功です

マーカーで合わせてjjy5MHzを受信してください、メイン目盛りの狂いを合わせて下さい

マーカーで合わせてjjy10MHzを受信してください、メイン目盛りの狂いを合わせて下さい

これでSW1の受信が良く成りました

SW2とSW3は適当な局を見つけて合わせて下さい

注意点として分解にはリスクが発生します

後ろのフタを開ける時の+ネジを回す工具は100金のでは駄目です

スプレットダイヤルを抜く時に大半破損しますので自信が無い時は開けない事です

35年経過したラジオですからスイッチ等の接触不良で機能しない時が有りますが

これを別の方法で(例:我武者羅に分解する行為、接点復活材シャワー)をしても正常に戻る可能性は有りません

まず感度が少し悪くとも全体が安定動作(高いスキルが必要かも)するようにしてから調整しましょう

故障品は調節では治りません、調節作業は最後にして下さい。

基本的にダイヤルフィルム機構は分解しない事です理由はフィルム素材が汚れと傷に弱いので

触れば触るほど状態が悪くなり見た目や感触が悪化します

無水アルコール、OILと接点復活材は極少量を必要な部分に使ってください

コア、トリマー調整用ドライバーは必須ですが、専用工具だからと言って無理に回せば部品が壊れます


使っては行けない物
シンナー(溶剤)、CRC、ホットボンド、超強力クリーナー
接点復活材を基盤全体に大量にシャワーした物は修理不可になります。

ラジオの修理と調整には愛着ではなく愛情が必要です。

この調整にはWEBにテクニックを公開された先人であります巨匠にお礼と感謝をしております
本当に有難う御座います

スカイセンサー5900夢を叶えたラジオ