エアカウンター白タマゴを10倍感度と5倍感度に改造してみた

この地区は0.2μSv/hが中心で稀に0.30が高い方で普通0.10が低い方になる、しかしSOEKSやBS2010などの線量計ですと0.20付近は積分の為とても動作が遅く2分以上なので待っていられない、そこで考えたのが白タマゴを高感度に改造することだった。内部にはPDと言う高価な光センサーが3個入っておりこのセンサーは普通には可視光を受けて発電する太陽電池のような働きをします、白タマゴのPDはγセンサーとして機能するようです、実際の感度はとても高く敏感ですがγの場合は粒が非常に小さいのでPDの面積当りに飛び込む確立が少ないので1分当たり1μのときに30粒程度なので0.1μですと3粒しか入りません。これで計算すると最長5分計測で15粒にしかなりませんね、これですと十分な計算をする数値の30の半分となり計算誤差が拡大します、結局0.3μより少ないと誤差が大変大きく時間を掛けても大誤差を見てるのと同じで5分x12回測定で結果が出るのに1時間以上掛かって信用できなく不安、これではせっかくの測定器が使い物になりません、このような事からフルスケールで9.99の時に0.999μと10倍感度のものとフルスケール9.99の時に1.999μの5倍感度の物を計画して1台づつ改造しました
測定時間はパワーON後表示のトラックが一周で10秒+20秒=30秒でほぼ判断が可能になりました
はかるっち2の探査モードに近い機能が30秒以下と言う短い時間で可能になりました、このとき少し高い場所を発見した時は同じ場所でそのままじっと1分~5分間待てば安定した結果が得られます、10倍感度の物はPA1000の0.100μを測定した時に迫る精度が有ると思います、しかし標準線源で校正した物ではないので実際の精度は当然保障外となります、フルスケールが9.99の1μで困るのは1.5μが振り切って見えない事なのですが、ここで5倍感度のほうが役に立ちます、  2μまできっちり反応するからです、実際BS2010は安定に時間が掛かりますが平均線量は正確に測ることが出来1μを基準にBS2010と白タマゴを持てば全て◎と言うことに成りました。殆どの安価な機種は1μを正確に計測する事が出来ます。(BS2010は実売価格が安かっただけのことで)GM管式のものが堅いです。
誤差についてですが平均値を知る場合ですと高級な測定器でも200秒は必要です、これは粒が飛ぶ量が波のように多かったり少なかったりするからでその周期が1分~2分なのです、このように安いから安定しないと言う前にきっちり200秒待ってみてください、高級な測定器と同じ数値が出るように成ります。
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SBM20x2本のもの200秒モードで測定と比べてますが、この値ですと白タマゴ改が低めに出ております。
ロシア製SBM20x2本のものは260カウント、10倍は300カウント、5倍は150カウントの性能です

画像では誤差が大きく見えますが実際に数10回測定してみてその差は少ないと感じます
エアカウンターはリセット直後から10秒間が肝心で+20秒でほぼ確定するようになり測定の早さに満足です
しかし、最初の1分間測定のまま別の場所に移動した時は継続測定せずに必ずリセットし再測定が必要です(移動平均処理が測定値に大きな誤差を出すからです)
測定したい場所で必ずリセットするのが測定のコツです、もっとも約1分以下で測定完了しますのでストレスにはなりません。精度が欲しくて数回繰り返しても5分程度で済むようになりました。