エアカウンター 5倍感度改造 計測器専門職人の仕事

非力ながら安心な環境と生活を安くできればと思います
エステーの白タマゴの新品に高性能のシンチレーター0.7ccを1個PDに貼り付けた、
読みは3.33表示の時に0.666μになる
2μが最大測定範囲になるが通常生活する地域の場合に範囲は十分で
0.3μ以下の低い場所を探しして子供たちに安全な場所を確保するのに役立ててほしい
ノーマルは0.05μ以下が測定できなし、実際0.2μも安定しては計れないし待ち時間が長い
5倍感度とは5倍スピードだ、普通には30秒~60秒でそこそこの精度がでる
はかるっち2の探査モード的に60秒間測ってから高いと思う時はそのまま2分ほど待てば精度が出る
スピードは黒タマゴには負けるが分解能は0.002で5倍勝っている
普通測定はリセットしてから10秒待ち最初の数値を見ながら20秒ほど安定するのを待つ
60秒ほどで数値のばらつきが5カウント以内になれば測定終了に近い
基本的に線量は乱高下するので一度で不安な時は3度計れば安心できる
これでも5分程度の作業で忙しい日常に向いている
注意:実際の感度に問題がある事を後に記したので最後まで読んで欲しい
精密測定器なので校正か補正または必要になります
イメージ 1
白タマゴ5倍感度-最大120秒、通常60秒以下(電池寿命長い)
1μを測定に約20秒でそこそこの数値をたたき出す
2度目3度目の測定も前の値を引きずる事無く切れが良い
RADEX1503-測定時間160秒電池寿命500時間以上(エボルタ充電池可)
1μを測定に約120秒掛かるが表示は出ないでブザーでお知らせ
一度高い数値を表示すると約3分以上待たされる
SOEKS01m-測定時間180秒電池寿命10時間以下(エボルタ充電池推奨)
1μを測定に約30秒とアラーム発音し早いが最初少し不安定、安定には2分程度必要
一度高い数値を表示すると約5分以上待たされる
2機種とも乱高下する場所では高い数値を保持するので一見その場所が高いのではと思うが実際は
時間経過と共に実際の低い数値に落ち着くが結構な時間待たされる場合が多い


今回、回路を解析して分かったことは
入射じにLEDパルス点滅モニターが可能なこと
アナログ出力をiPhoneアプリのガイガーボットに表示できること
リセット後測定し表示5分経過し測定終了で信号が消えてしまうが
リセットボタンを押し続ければアナログ出力は出続けること
これは連続測定が可能なことを意味していて電源を用意すれば長時間のデーター収集が可能
USBより5V⇒3Vをつくり供給しリセット信号を連続で3分おきに入れる
リセットの度に表示は測定モードに入るがアナログはそのままパルスを出し続ける
リセットの時にノイズは見られない

EXのCSIの容積が判明しましたので忘れない様に書き留めます0.3ccです
PDは1個なので300-10cps=290cpsがCSIの性能
容積対カウント率の計算で行けば1ccで1000cpmとすると
私の白タマゴの0.7ccで5倍感度は光接合のロスが大きいようです
そしてPDは3個有りますので30cpmを引き算するとCSIの性能を全て出していません
前に製作した0.5ccで10倍感度のは光結合の状態が良く感度が良いです
ただ絶対精度的には10倍感度ではなく3割ほど感度が高いので感度あわせが必要です
白タマゴのPDはCSI用に設計されて無いので実際のCSIのカウントは少な目と思います
PD3個は標準だし外すことも出来ません(パターンを切ると1個と2個動作に変更が可能に成ります)
CSIを0.3ccにしてPDを3個と2個と実験で決めたいと思います
ただEXは0.10を0.06~0.02と表示し絶対精度が甘い様に感じます
詳しくは<<エステーエアカウンターEX(黒たまごっち)分解記録>>に親切丁寧な解説が有ります
まとめ、私の改造機は10倍感度は15倍感度、5倍感度が黒タマゴとほぼ同等性能
色々検討した結果10倍感度のものとして
0.3ccのを黒タマゴ同等感度(0.2μ以下は1.5倍に換算が必要と全体にEXと同じ
0.5ccの物をRADI同等感度(0.5μ以下の測定用に0.5μ以上は感度が高めに成ります
基本的にEXはPDにバイアスを掛けない方式で白タマゴはPDにバイアスを掛ける方式の違いが有ります
1cc当り1000カウントと800カウントで約200カウントの差があるようです
再現性の観点より電気回路は一切改造しない事に決めて作業を進めました
光学的にCSIを貼り付ける事で10倍感度に成ります。

エアカウンターSに押されて少々不人気の白タマゴですが確実な改造で測定スピードを同等に出来るし
測定精度は1μFS固定ですが0.999と3桁表示になり最小値はなんと0.005で測定は割りに安定してる

AVR Butterfly ベースのファームウエアを作り直すことも可能ですが、時間が無い
是非時間のある方AVRGCCとavrstudioで開発して欲しい
著作がエステーさんに有るので商売には向かない事は承知の話です
黒タマゴEXを見て思うがもう少し直せるというか、精度を上げる努力が欲しいところです
でも白タマゴはマニアも喜ぶ素材でエステーさんにはスゴク感謝してます。
EXは30秒60秒と有りますが2~3分待つと安定領域に入るようです
しかし0.2以下は苦手なようで
ただEXは0.10を0.06~0.02と表示し絶対精度が甘い様に感じます
白タマゴ改造0.3ccは0.10を計り0.050以下の低すぎる表示を出しませんので安定度はEXより良いです
私の屋内は低いのでEXですと0.05を中心に下は0.01まで下がりますがこれはありえない数値です
白タマゴはノーマルでも精度が良いのでその安定性は継承しています
現在2個改造してほぼ同じ数値をたたき出していまして、絶対値は別としてEXとリニアーは似ています。
今後細かい比較をしてみたいと思います

20万個ほど作っただろう白タマゴが新品と中古で市場に出てくることを期待してます

20130109
10倍感度の白タマゴにATTINY11Lを内蔵しました(内部電圧3Vを共有)
関東の自然放射線分下駄を加算しました補正値は暫定で0.07です(EX0.05~0.10手動加算必要)
黒タマゴEXより白タマゴ10倍感度の方が安定度が良いです。
手動でOFFするまで
210秒間隔で連続的に自動リセットするようにしました、これで24時間連続モニター可能です
入射毎に画面を赤く光るようにしました、特に暗い時にフラッシュして見えます
連続可動用にアルカリ乾電池からエボルタ充電池に変更しまして動作良好です。

20130110
規定の容積のCSIと水道工事用のテフロンテープと透明度の高いボンドと銅箔テープ(遮光とシールド)
白タマゴを10倍感度にするには0.15ccをテフロンテーで包んでPD2個に上手に貼り付けてください
これで約300cpm/1μです、PD3個も足すと30cpm多くなり330cpm
もしこれでカウントが足りなければ残りのPDに小さなCSIを追加して調整ください
もし1ccの片をお持ちならPD2個をマタグ様に貼り付けてください、PDの中間は白いテープで反射してください
1ccの片は大きいので後ろカバーが浮き上がります、確実には3mmほど切断して7ccとしてください
これでカウントが足りない時は3個目のPDに切り取った0.2ccを貼り付けてください
PICまたはAVRマイコンでコンパレーターの出口に
PNPトラで
3秒に1回20μSecパルスを連続で入れると0.07ぶん下駄を履かせて
自然放射線を含みリニアーが標準測定器に近く成ります、0.07は関東周辺の値なので可変できると便利です
読みは1.00表示0.100となります、下駄が有りますので0.07以下は表示できません。
電源リセットを200秒ごとに200mSec入れるにはPNPトラで内部の3VからSWへ繋いでください。PNPはA114です
白タマゴを分解するのは簡単ですがセンサー基板を外す時に苦労が有り私は1台壊しました
センサー基板には黒いプラカバーが付いており此れは取り外して廃棄します
次に上側のシールド板を外して下さい、PD3個がむき出しに成ります、元の様にハンダで取り付けてください
4本のピンにショートが無いことを確認してください、この作業で故障を防ぐ事が出来ます
簡易にシールドと黒いテープで遮光してノーマルの動作を確認してください。
PDにCSIを貼り付けたら銅箔テープでシールドを兼ねてガッチリ固定してください
銅テープの粘着だけでは弱いので半田で補強しましょう
その上に黒いテープで遮光して完成です
後ろカバーはセンサーの補強が付いており邪魔なのでニッパーなどで切り落としてくださいそこにCSIが収まります
CSIの接着が完全なら振動にはそこそこ強いですし、EXより安定して測定できます
私は3台改造してほぼ同じ性能が出ました。
PICかAVRの内部3Vの電源ですが液晶表示ONの時にだけ3Vになる電源コンデンサーから取りました。

20130115
電源リセットスイッチよりTINY11に入力しループ時間の設定を変更できるようにした
白タマゴの仕様ですが電源ONリセットのときだけ長押ししても電源が切れないので
電源ONの時の長押しの長さを液晶表示のトラックを見ながら1~10まで離すと設定されます
押し1秒は15秒、2秒は20秒、3秒は30秒4秒は40秒、5秒は50秒、6秒は60秒7秒は90秒8秒は120秒
9秒は180秒、10秒は240秒としました、この設定でずっとループでリセットされます
15秒ループの測定はやや早すぎて安定しない感じがします、30秒ループは毎回安定で実用になる感じです
数回のループ測定で0.15の場所と0.20の場所の違いがはっきり分かるようになりました。
ループ動作中は何時でも長押しで電源が切れます

20130121
少し古い情報ですが
2012年3月末時点でのエアカウンター(初代)の出荷台数が7万7000台、エアカウンターSは14万8000台。
使った感じは白タマゴが良いですがコスト的に厳しいようです。Sが安いし儲かるようです。

20130126
初代エアカウンターは非常に安定して正確な測定が出来る事が分かりました
2012後期以降製造品は非常に良くなってると思われます
ロシア製のSBM20が2本搭載された物と殆ど同じ値を示しました
0.1μを10分0.2μを5分0.5μを2分1μを1分ほどで計る事が出来ます
0.1μを10分は実際5分以上は測定出来ないので数回繰り返してください
実際モニタリングポストの中身も白タマゴとほぼ同じセンサーと回路が使われてるようです
半導体センサーは感度が悪く反応が遅い反面に低コストながら長期の安定性が保障されます。
低感度で反応が遅いのは測定時間を長くするとだけで解決でき精度も高精度に作れることです。
初代の石巻ポケットガイガーの約3倍の早さで0.1μ付近の精度は何割か良い感じがします
BS2010、BS2011より少し早い感じですし0.2μ以下の精度は2倍良いです
BSシリーズは時計と積算計が付いていますので使い方を選ぶと良いです
BSシリーズも5千円前後としてはとても良い線量計です
精度良く計るだけの目的なら
白タマゴ>RD1503>SW83>SOKES01m>BS>
普通の速さなら
SW83>白タマゴ>SOKES01m>RD1503>BS
高線量の時
SW83>SOKES01m>RD1503>>BS>白タマゴ(アラームが無く10μ以上は振り切ってしまう)